昨年来の新型コロナウイルスの流行はいまだ収まらず、13回目となる今年のRubyWorld Conferenceも昨年に引き続きオンライン開催となりました。昨年は未経験で手探りでのオンライン開催でしたが、今年は昨年の経験も踏まえ、少しはマシな運営ができればと期待しております。
テクノロジーの最大の敵は停滞です。変化はコストと苦痛を伴い、可能であれば避けたいと感じるのは自然なことですが、安易に安定を求めると、進歩が停まり、コミュニティの熱量は下がり、ユーザーが減り、結果的にテクノロジーの終焉を招いてしまいます。
Rubyコミュニティは決してそのような停滞を招かないように心がけています。ソフトウェアが使い続けられる互換性と安定性を重視しつつも、変化と進化を継続すると決心しています。先日開催されたRubyKaigiでもRubyの進化に関連する数多くの発表を記憶しておられる方もいらっしゃると思います。
Rubyのエコシステムを俯瞰することをテーマとする本カンファレンスでもRubyコミュニティが未来にどのように立ち向かっているかを感じられる発表を見ることができると思います。未来が来るのをただ待っているだけではなく、自ら作り出そうとするRubyコミュニティの活動をご覧ください。そして、私たちと一緒に未来を作ろうではありませんか。
新しい世界へようこそ。この世界を一緒に拡大しましょう。一緒に。
RubyWorld Conference 開催実行委員会
委員長 まつもと ゆきひろ